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通潤橋の手本ともなったといわれる熊本最古の水路橋【雄亀滝橋(おけだけばし)】(美里町)
2010 / 03 / 09 ( Tue )
「雄亀滝橋」・・・これを最初に見て「おけだけばし」と読める人はまずいないでしょう。どこに「け」と読む要素があるのでしょうか。不思議です。
「おきだきばし」と発音することはできるので、いつの間にか「き」→「け」に変化したのでしょう。

さて、この「雄亀滝橋」は、普通の石橋とは少し違います。
交通の便を良くするために、木の橋よりも強度のある石橋を川に架けた通常のものとは目的が違います。
川から水を引き、水田を潤すために水路の一部として造られた“水路橋”なんです。
そうです。国重文の「通潤橋」(山都町)と同じなんですね。

「雄亀滝橋」は、下益城郡美里町(旧砥用町)の山の中にあり、またもや仕事の途中で、ちょっと寄り道してしまいました。今回このを訪れるのは2回目です。

前回訪れたときの記憶を辿り、国道218号から県道153号へと入り、案内板に従って車を走らせました。
こんな山の上に橋が必要なのかと疑問に思えてくるほど登っていきます。
国道から15分ほどで入口に到着しました。

雄亀滝橋1

道路脇に車を停めて、ちょっと歩きます。

雄亀滝橋2

道沿いに水路が続きます。
この水路が「柏川井手」(かしわがわ(ごう)いで)で、文化10年(1813年)に、砥用手永(ともちてなが)の惣庄屋(←村長さんみたいな人?)であった三隅丈八が計画して造りました。
完成まで6年の歳月を費やしたといいます。
手掛けた石工の中には「岩永三五郎」がいました。
(岩永三五郎については、国府高等学校のサイトが詳しいです)
井手の長さは11kmというからすごいです。(しかも現役!)
水は当然高いところから低いところへと流れるので、11kmの水路には傾斜が必要ですし、緻密な計算を基に計画されたことが分かります。
200年前にはすでに、高度な測量技術があったんですね。
(取水口を見てみたいと思いました)

雄亀滝橋3 雄亀滝橋4

案内板が2つありました。
美里町教育委員会(左)のものと、熊本県教育委員会(右)のものです。
どちらも手書きで古そうな看板だと思っていたら、美里町教育委員会の案内板は、“平成二十年三月”と書いてありました。デジタル化の時代にあえて、手書きの案内板なんて素敵です。
雰囲気を壊さないような配慮なのかもしれません。

でも、この二つの案内板は、ちょっとずつ内容が異なります。
個人的に美里町の案内板を支持しようと思いました。
(でも、来た人は混乱するでしょうね)

雄亀滝橋5

水路のせせらぎを聞きながら2~3分ほど歩くと、「雄亀滝橋」が見えてきます。
そう広くはありませんが、深い谷に石橋が架けられています。
三隅丈八がこの谷の険しさに当惑したことから「当惑谷」と名付けられたそうです。

雄亀滝橋6

昔はあったそうですが、今は欄干(手すり)がないので、おそるそる渡ってみました。
誤って落ちたら大変です。
こんなところ、おそらく誰も助けに来ません。
(稀に石橋ファンが来る程度?)

でも200年の歳月を経た石橋の肌はとても魅力的でした。

雄亀滝橋7

先には土砂崩れの跡のようなものがありました。
次第に心細くなってきたので、すぐに引き返しました。

雄亀滝橋8 雄亀滝橋9

これは、石橋の脇に取り付けられている(おそらく)水門を開閉する装置です。
流す水の量を調整するのでしょう。
(まだ動くのかな?)

雄亀滝橋10

車まで戻った後、ついでに水路に沿って上流のほうへと少しさかのぼってみました。
水の流れが見える場所と塞がっている場所があります。
耳を澄ますと、水琴窟(すいきんくつ)を思わせる水が響く音が聞こえてきます。
(ただし連続音)
どことなく風流でした。

久しぶりに石橋を堪能しました。

ここで注意。
最初の写真で見えていますが、先に続く道へと進まないで、来た道を引き返しましょう。
とっても怖い目に遭います。
(狭くて、怖くて、大変な目に遭い、結局引き返しました)
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コメント
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こんばんは。
これはかなり山深いところのようですね。
通潤橋は行ったことありますが、このようなところもあったとは、勉強になりました。
石組みにしても水路にしても凄いです。
大牟田にも小さな水路橋が残ってます(たぶん機能してませんが)
農業の発展のための先行投資、今の政治にも実りのある先行投資を心がけてほしいですね^^
by: ゆったり人 * 2010/03/09 23:34 * URL [ 編集] | page top↑
--Re: タイトルなし--

ゆったり人さんへ

いつもコメントありがとうございます。
大牟田と言えば、日本最古の石造の水路橋「早鐘眼鏡橋」(国重文)があるではないですか。350年くらい前の石橋ですよね。
残念ながら、水路としては機能していないようですが、一度行って見てみたいです。
うらやましいですね。
by: 管理者U * 2010/03/10 05:45 * URL [ 編集] | page top↑
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こんな山奥に現役の水路橋があるんですね
なんとも風情があってよさげですね
今度、機会があったら寄ってみたいです^^
by: らぼっち * 2010/03/13 00:57 * URL [ 編集] | page top↑
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私もこの橋は大好きです!
けっこう奥まったところながら、
でも行けなくは無い。
心が落ち着くなんとも不思議なカンジがする場所です。
by: HN * 2010/03/13 21:38 * URL [ 編集] | page top↑
--Re: タイトルなし--

らぼっちさんへ

風情があることはあるんですが、我に返るとちょっと心細くもなります。
でもいいところですよ。
by: 管理者U * 2010/03/14 12:11 * URL [ 編集] | page top↑
--Re: タイトルなし--

HNさんへ

コメントありがとうございます。
今回は書きませんでしたが、近くのお寺には、力もちの和尚さんが手伝ったという伝説が残っているそうで、その人の巨大な足袋などを見ることができます。
あいまいな記憶ですが・・・。
(違う石橋だったかも)
今度行かれるときには、その寺の調査をお願いします!
by: 管理者U * 2010/03/14 12:15 * URL [ 編集] | page top↑
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